PR

自己紹介 その20

その19はこちら

2013年シュートボクシングのリングで8年間にわたるキックボクサーとしてのキャリアに幕を下ろした。
がむしゃらに戦っていたあの時期と並行して同年1月西麻布にパーソナルトレーニングジム「TAKE IT EASY」をオープン。
格闘家としての人生に一区切りをつけトレーナー業に専念する日々が始まった。

「このジムの扉を叩いてくれる人にどうすればもっと良いサポートができるのか」
そんなことを毎日考え試行錯誤する日々。
気づけば5年が経っていた。

そんなある日まさかの声がかかる。

「プロレス、やってみないか?」

衝撃だった。
中学生時代の柔道からスタートした格闘技人生。
プロレスはテレビで観るものではあっても実際にやる選択肢に入ったことはなかった。
柔道をやっていた時に体を大きくしようと様々な事に取り組んだが背は高くなったものの体を大きくする事はできなかった。
その時点でプロレスラーのような体を作るのは無理だと諦めていたからだ。

いくつものリングに立ち引退してから5年。
ジム経営とトレーナーとしての日々の中で少しだけリングが恋しくなっていたのも事実だった。

ボクシングのリングに戻ることも考えたがK-1に出場したことでボクシング界から追放された身。
復帰には大きな障壁があったためそれは現実的ではなかった。

そんな中現れたのがプロレスという新たな舞台。
「未経験の世界に飛び込む」
それはある意味自分の得意分野だった。

道場に通いゼロからトレーニングを積み重ねた。
そして2018年10月31日プロレスデビュー。

その後も快進撃は続き2019年9月にはBBW世界スーパーボディ級王座を獲得。
さらに2021年5月にはタッグ王座も手にしついに史上初の異種格闘技三冠王に輝いた。
このとき自分はすでに45歳になっていた。

身体の衰えは感じなかった。
それよりも「人をもっと喜ばせたい」という気持ちのほうが強くなっていた。

振り返れば人生の転機でいつも自分が選んできた道は「人に見せ感情を揺さぶる」ものばかりだった。
ボクサー・キックボクサー・プロレスラー・そして俳優
全部人に「伝える」仕事だったのだ。

今は「トレーナー」としてだけでなく心のケアにも力を入れたいと思いメンタルトレーニングの勉強も始めた。
身体と心の両面からアプローチし関わった人たちをもっと笑顔にする。
そんな思いで今は「ゴキゲンアドバイザー」としての活動に注力している。

自己紹介がだいぶ長くなってしまった。

K-1以降で私を知ってくださった方も多いと思う。
でもそこに至るまでの道のり
幼少期からボクシング・キックボクシング・プロレスに至るまでを知ってもらいたかった。
だからつい筆が走ってしまった。

次回からはメンタルトレーナーとして読んでくださった皆さんの心が“ちょっと軽くなる”そんな記事をお届けしていきます。

自己紹介 完

コメント

タイトルとURLをコピーしました