今後のキックボクシング界はどうなる?

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元K-1世界王者の魔裟斗氏が自身のYouTubeチャンネルでK-1の中村拓己プロデューサーをゲストに招いて武尊選手の今後について話す場面があった様です。

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武尊は6月19日の格闘技イベント「THE MATCH 2022」でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)に敗れ、6月27日の記者会見ではうつ病を公表して休養を表明。休養中は練習を行わないと言っていたが先日、タイでヒジ打ちのミット打ち動画をSNSで投稿していた。  

それを見た魔裟斗は「タイでもう練習してたでしょ?」と驚いた。中村プロデューサーも「“休養する”って聞いてたのに、やってるじゃんと思いました」と苦笑いした。  

魔裟斗は武尊のケガを心配したが中村プロデューサーは「動いてないとダメな人なんだろうなと思いました。多分、試合直後や1週間ぐらいのタイミングではいろいろあったと思います。だけど、そういうところを1回リセットして海外に行ってみて、練習してて気持ちも体も戻ってくると思います」と話した。  さらに「武尊選手もK―1を引っ張ってきてくれて、“THE MATCH”というイベントも武尊選手と天心選手がいなければ実現できなかった場だと思います。あれだけの大きい仕事をやってまたここから休んで、またいつか、どのタイミングでも“やりたい”という気持ちになってくると思うので、その時に僕らが戦う場所を提供するのが1番良いんじゃないかなと思いますね」とK―1プロデューサーとして武尊の今後について明かした。  

魔裟斗は武尊の復帰した時の相手について那須川とも戦った現ONEフライ級(―61.2キロ)ムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノンの名前を出すと中村プロデューサーは笑った。さらに魔裟斗は「俺からするとロッタンだったら面白くて、盛り上がると思うんだよね。“THE MATCH2”だね。歳を取っちゃうか」と冗談を交えながら語った。

という様な内容の記事でした。

ロッタン選手対武尊選手。

エキサイティングな試合になる事必至な面白いカードですね。

この記事を読んで他にどの様な話をしているのか気になり魔裟斗チャンネルの方も視聴したのですがこの記事に書かれている事以外にもかなり興味深い話題を話しておりました。

魔裟斗氏の現役時代の面倒臭いエピソード。

The Matchの対抗戦の勝敗と内容について。

オープニングファイトに出場した大久保琉唯選手も含めての対談。

対抗戦についての話が気になったので掘り下げたいと思います。

対抗戦については中村プロデューサー的にはK-1の選手達はK-1での戦い方をすれば勝てると思って望んだのではないかとのこと。

結果的にKOや大差判定での勝利をしていたのはK-1チームで微差で勝利していたのは相手チームだったとの感想でした。

相手チームはK-1チームの選手達をしっかり研究してきていてそこに差が出たのではないかという感想を話していました。

それに対して魔裟斗氏は「戦い方の方針を決めるのはジム」とし自身も試合前は毎日相手の映像を観て研究していたと話していました。

そして中村プロデューサーは「格闘技の違いによってポイントの取り方は様々あるがそういう事は一切関係なくK-1はKOを目指して戦う競技でそれに準じて評価してゆく」という事を世間に発表したりそれを常に選手達に話しているとの事でした。

そこで魔裟斗氏はファイトスタイルを〝剛〟と〝柔〟に表し「K-1の選手は剛でRISEの選手は柔だった。」「K-1の選手は剛すぎた。」「(K-1選手に勝利した選手は)上手くテクニックで完封した」の様な事を言っていました。

例に武尊選手対天心選手、山﨑選手対原口選手を挙げ武尊選手と山﨑選手はパンチを振るフック系のパンチで攻めたが天心選手と原口選手は真っ直ぐ打つストレート系のパンチで戦って勝利したと。

そこを「剛すぎた」と話していました。

金子選手の戦い方にも触れ「剛すぎて攻め方がワンパターンになっている」とも話していました。

中村プロデューサーは「それでもK-1という名前でK-1ルールをやる以上剛でいき続けてほしい」と話していました。

それを聞いて魔裟斗氏は「剛すぎて攻撃がワンパターンになりがちだがそこに違うスパイスを入れる事によってさらに強くなる」とも話していました。

中村プロデューサーの「剛でいき続けてほしい」という話はわかりますし私もそれでいいと思います。

対抗戦の戦績が敗北してしまっていたからといっても勝利した選手達もいる訳でその選手達は柔の相手を上回る剛の技術力を持っていたのだと私は考えます。

「柔よく剛を制す」があれば「剛よく柔を断つ」もあるからです。

選手の身体能力的や性格によってどの様な戦い方が合っているのか。

それに沿った技術力の高い方が勝利するのだと私は考えます。

なので柔の戦い方が合っている選手はK-1では評価されないのかも知れませんね。

魔裟斗氏の言うスパイスといものが何を差しているかはわかりません。

大久保琉唯選手を含めた対談時に魔裟斗氏は「すぐに強い選手とやらせてはダメ。良い選手でも強い選手とやると潰されちゃうから」「育てていかないと」と話す一方中村プロデューサーは「強い奴とやった方が負けて悔しくなって上がっていって…」と話しておりましたがこれは魔裟斗氏の考えに共感します。

強い選手と戦わせて負けて誰もが悔しくてさらに強くなろうと思う選手ももちろんいるでしょうが全ての選手がそうはならないと考えます。

圧倒的にやられてケガをしたり自信を無くしてしまう選手もいるでしょう。

そうなってしまったら格闘技をやめてしまう選手もいるでしょう。

ある意味その選手の可能性や人生まで潰す事になるかも知れません。

どちらのやり方でも強い選手でないと残ってはゆく事はできませんが多くの強い選手を誕生させる事ができるのは魔裟斗氏の考えの方なのではないかと私は考えます。

中村プロデューサーの考え方では「そこで潰れてしまうような人間はいらない」なのかも知れませんね。

共感しかねるところもありましたが1団体のプロデューサーが団体の在り方を話しているところはとても興味深かったです。

それならば「キックボクシング」と一括りになってしまっている格闘技を各団体が団体の理念や採点方法などを今よりももっと明確にして差別化をし観戦してくださるお客様に「この団体がおもしろい」や出場選手に「この団体のルールで戦いたい」の様な選択する事ができる環境づくりをするという事も今後のキックボクシング界に必要な事なのではないかと考えます。

常時全力
気楽にいこうぜ

鈴木悟のボクシング&格闘技チャンネル

抜粋させて頂いた記事はこちら

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