小國以載選手とのジョンリエル・カシメロ選手の試合を見てきました。
結果は4Rに偶然のバッティングにより小國が頭部を負傷し試合続行不可能と判断され4R27秒で負傷引き分けとなってしまった。
カシメロの一方的な展開になってしまうかと思いきや元世界王者の小國はその実力を発揮しカシメロと渡り合い「勝てるのでは!?」という期待感が出てきたこれ からというところでのストップだったのでとても残念すぎた。
内容は試合開始早々カシメロいきなり突っ込んでいき右のフックを振り回した。
そのパンチのスピードにやはり元3階級王者の凄さを感じた。
その後もカシメロはコンビネーションなどで細かく丁寧にというよりは強打を振り回すという展開が続いたがいつかそこに小國が飲み込まれてしまいのではないかという「凄み」があった。
本当にその戦い方に自信があり自分のパンチに自信があるのだろう。
以前カシメロと対戦した赤穂亮はこの突進にビビって引いてしまいカシメロの強打の連打に飲み込まれてしまい2RKO負けとなった。
そして小国はカシメロの突進を真っ向から受け止めた。
その後の展開を作ってゆけたのもカシメロの突進を止めて自信がついたからではないだろうかと思う。
クリンチなどをしてブレイクがかかりしきり直しになった後にジャブを打ってからの攻撃を仕掛けていたが私としては序盤から中盤にかけては突進を止めることに注力した方が良いと考えヒヤヒヤしながらみていた。
2Rにはやはり距離を取っている展開中にカシメロの右フックを被弾してしまいよろけたので終わってしまうかと思ったがなんとか踏ん張り持ち堪えてくれた。
小國は自分から仕掛けていく場面も多く強打のクリーンヒットは取れないがカシメロにパンチをヒットはさせてはいた。
私は攻撃にシフトするのはまだ早いなと思ってみていた。
小國の攻撃で良かったのはカシメロの突進を止めた後に打っていたクリンチ側の頭へのパンチや離れ際のボディブローだったと思う。
どちらも即ダメージを与えるものではないが突進してきたカシメロに対して攻撃が当たらない苛立ちとその直後に揉み合いになりながらパンチをもらうという苛立ちを与えられるからだ。
序盤はそれに徹するべきだと考えていたが小國は離れたときにも積極的に攻撃を仕掛けバッティングもボディブローを打ちにいこうとした際に起こったようにみえた。
というのが小國vsカシメロをみた私の感想です。
負傷引き分けとなってしまったのでぜひ再選してほしいし小國選手がカシメロ選手に勝つことも不可能ではないと感じました。
小國選手とカシメロ選手の今後にも注目です。
そして今回会場で観戦して良かったと思ったのは第1試合のみ違いましたがその他の試合は全てフィリピン人が戦っていました。
東洋ランカーや世界ランカーのフィリピン人をたくさんみれたのですがみんな強かった。
どこか日本人とは違う指導が入っているのではないかと思うボクシングをしていると感じた。
そして在日なのかこの日のために日本へ来たのかフィリピン人の観客が多かった。
そのおかげで戦っている選手のどちらが優勢または劣勢になっても歓声が多く盛り上がっていたのが良かった。
今後日本でおこなわれるイベントもそんな感じになるとより盛り上がってゆくのではないかと思いました。
常時全力 気楽にいこうぜ
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