2023年5月20日にアメリカラスベガスでWBOスーパーフライ級1位の中谷潤人と同級2位のアンドリュー・モロニーによるWBOスーパーフライ級王座決定戦がおこなわれました。
中谷潤人の戦績は24戦24勝18KO無敗獲得したタイトルは
2016年度全日本フライ級新人王
日本フライ級ユースチャンピオン日本フライ級チャンピオン
WBOフライ級チャンピオン
と華々しい経歴です。
対するアンドリュー・モロニーは
28戦25勝16KO2敗1無効試合
獲得したタイトルオーストラリアビクトリア州
バンタム級チャンピオンオーストラリア
バンタム級チャンピオンWBAオセアニア
バンタム級チャンピオンWBAオセアニア
スーパーフライ級チャンピオンOPBF東洋太平洋スーパーフライ級
シルバーチャンピオンコモンウェルス
スーパーフライ級チャンピオンOPBF東洋太平洋
スーパーフライ級チャンピオンWBAスーパーフライ級暫定チャンピオンWBAスーパーフライ級
レギュラーチャンピオンWBOオリエンタル
スーパーフライ級チャンピオンWBOインターナショナル
スーパーフライ級チャンピオン
とこちらも負けておりません。
双子の兄のジェイソン・モロニーはあの井上尚弥と対戦しております。
そんな実力者同士のタイトルをかけた試合はサウスポースタイルの中谷が右手を長く使い距離を取っての戦いを展開しようとしているが「攻める」という気迫が見えるので決して消極的には見えない。
フットワークを使って距離をとりながら積極的に手数を出し迎えた2R
中谷の懐に飛び込んで接近戦を挑もうとしたモロニーに対し中谷は強烈な左アッパーで迎撃しダウンを奪った。
3Rには偶然のバッティングで中谷が眉間から出血出血が多いように見えたのでレフリーストップになってしまうかと心配になったが無事血も止まり試合続行。
中盤は距離を取って戦いたい中谷と接近戦に持ち込みたいモロニーの一進一退の攻防。
そして11Rに中谷がロングレンジからの左ストレートをクリーンヒットさせ2度目のダウンを奪う。
しっかりと打ち抜かれているようにみえたがモロニーは立ち上がり試合再開。
そして衝撃の最終12ラウンドロングレンジから徐々に距離を詰めしゃがみこみながら繰り出した左フックが中谷の接近に反応して手を出したモロニーに対して強烈なカウンターになりモロニーの顔面にクリーンヒット。
仰向けに倒れたモロニーを見てレフリーがノーカウントで試合をストップした。
モロニーはそのダウン時に目尻や鼻から出血しておりしばらく動くこともできず相当なダメージを負っているようにみえました。
この勝利で中谷はWBOスーパーフライ級チャンピオンとなり世界2階級制覇を達成しました。
今回の試合をみてあらためて思ったことは中谷はフットワークを使って左右どちらへでも動きロングレンジをキープしながら攻撃したり自ら接近してゆき攻撃をして打ち倒すこともできるテクニックを持っているということです。
今回もそのような展開がありましたがクロスレンジを得意とするボクサーならテクニックを駆使して相手の懐へ入ろうとします。
中谷はそのようなボクサーに対しても2Rのアッパーでダウンを奪ったシーンのように迎撃して倒すことができることや11Rのダウンを奪ったロングレンジの左ストレートや今回のフィニッシュブローのように自らも接近してゆき打ち倒すことができるテクニックを持っているということです。
4団体バンタム級統一王者の井上尚弥に続く「ネクストモンスター」の呼び声が高い中谷潤人の今後の試合も楽しみですね。
常時全力 気楽にいこうぜ
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