武尊は2022年6月19日東京ドームで開催された「THEMATCH2022」のメインイベントで当時RISE世界フェザー級王者だった那須川天心との世紀の一斉に敗れその後の会見で無期限の休養を発表しました。
会見で武尊は複数の故障や未公表だった腰椎分離すべり症さらにパニック障害とうつ病を明かしそれらの治療を経ての復活を目指すと話しました。武尊はこれまでのキャリアの中で数々の困難を乗り越えてきましたが今回の休養は武尊自身の健康と向き合うために絶対的に必要なことだったのでしょう。
K-1WORLDGP世界3階級制覇王者Krush-58kg王者と多くのタイトルを獲得してきて「世紀の一戦」と称される試合に敗れてしまったら多くの選手は引退が頭をよぎると思いますが休養の選択ができたのは素晴らしいことかと思います。
2023年に入り武尊はリングに戻るために動き始めています。
武尊の復帰戦は2023年6月24日にイギリス人のデイリーサグデンに決定しその試合はAbemaで独占生中継されることが発表されました。
この試合は発表時からかなり注目されていると思います。
そして武尊は「ONE Championship」と複数試合契約を結んだことも正式に発表しました。
それにより以前よりファンの間で熱望されていたロッタン・ジットムアンノン選手との試合も実現しそうです。
さらに武尊は格闘技の垣根を超えてプロレス界との関わりも見せて行きます。
あの伝説のプロレスラータイガーマスクの7代目を襲名したのです。
会見には初代タイガーマスクの佐山聡氏も同席し武尊の人間性を絶賛。
新しいマスクを武尊に手渡し共にマスクをかぶったツーショットを披露したようです。
これはタイガーマスク運動として施設の子どもたちを支援するプロジェクトの発表であり武尊がプロレスのリングに上がるということではないようです。
そしてMMAファイターの青木真也選手が武尊がトレーニングをしているアメリカ・ロサンゼルスまで対談をしに行った動画がアップされておりました。
内容は対談とスパーリングをおこなっておりました。
対談で武尊は青木に青木のツイッターでの発言が心の支えになっていたことを明かしました。
その他にも今の日本の格闘技界について
「昔は日本に世界から選手が集まって1番を決められたが今はバラバラになってしまい海外は海外で日本は日本で 盛り上がっている状況の格闘技界を統一したい」
「僕の中で負けは言い方は悪いですけどちと一緒ぐらいの感覚」
「一番リベンジしたい相手はやはり那須川天心選手」
「昔の格闘技会は夢があったねと言われていたのがずっと悔しかった」
「今の格闘技界も夢があるよというのを見せたい」
「バスケとかサッカーとか野球とかそういうスポーツに負けないぐらい夢のある業界にしていきたい」
と「THEMATCH2022」で敗北してからの思いや現在の自分が格闘技に取り組んでいく意味やモチベーションについて語りました。
動画の中では2人がスパーリングをおこなうシーンもありました。
キックボクシングルールでおこなわれたスパーリングでした。
いくらMMAファイターとはいえ組技と寝技に特化している青木は生粋のキックボクサーの武尊との打撃のみでの戦いは荷が重く武尊は手を緩めるシーンもありつつも数度ダウンを奪うという圧倒のスパーリング内容でした。
しかし青木は
「人の練習しているところにちょっとやら してと言って無礼を働いたのは僕ですからこれくらいやられて当たり前ですよ」
「そのジャンルを代表する人はこのくらいやらなくては」
「正しいと思います」
「武尊はキックボクシングにプライドを持っているのを感じた」
「それを感じてやられつつも嬉しかった」
「意地を持っていてくれてありがとう」
と格闘家としての尊敬と礼儀を語っておりました。
両者とも素晴らしい格闘家ですね。
「THEMATCH2022」で那須川天心選手との試合が決定し様々な思いがある中にその試合に勝利することでその当時よりもメジャーになってゆけるだろうと挑んだ気持ちもあったと思います。
しかし敗北してしまったことでその思いも叶わなかったかと思われました。
しかし状況は一変します。
武尊の知名度は以前よりも上がり注目度も上がりました。
それにより「Abema専属PPVファイター」として1試合ごとに1億円の最低保証を受け取る契約やアジア最大の格闘技プロモーション「ONE Championship」との契約。
7代目タイガーマスクとしてのタイマーマスク運動など以前とは明らかに違うステージでの格闘家活動に変化しました。
武尊の言う
「格闘技界には夢がある」
を実践している素晴らしい格闘家だと思います。
直近では6月の武尊の復帰戦その後もこの素晴らしい格闘家たちの活動には注目していきたいですね。
常時全力 気楽にいこうぜ
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