自己紹介 その7

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前回の試合に負けたことで心の中には負けたことへの地獄のような毎日を過ごし次の試合では必ず勝つんだという意気込みと共に自分を追い込むトレーニングで地獄のような毎日を過ごしさらには生活を支えるために毎日働くという社会の地獄。
この三重苦を耐え忍びながら毎日をただ過ごしていた。
そんな日々が続く中月日が経ち次の試合が決定した。
この試合は新人王トーナメントの初戦であり前回の敗北からの再起戦でもあった。
何が何でも勝たなければならない。

試合は無事に3ラウンドKOで勝利し新人王トーナメント初戦を突破突破した。
そして無事に敗戦からの復帰を果たした。
その後もくる試合くる試合で勝利を重ね気づけば東日本新人王トーナメントの決勝戦まで辿り着いていた。
もちろんこのまま勝ち続けて優勝し東日本新人王として西日本新人王と戦う全日本王座決定戦へ進むつもりでいた。

しかしそこに立ちはだかったのはなんとデビュー戦で勝利したものの再戦で敗北したあの選手だった。
「またお前かよ。こんなに短期間で3回も戦うことになるなんて夢にも思わなかったよ。」
とツッコミたくなるほどの展開。
お互い1勝1敗同士が完全決着をつけるまさにラバーマッチだ。
私の心には前回の悔しさと「東日本新人王になるんだ!」という強い決意が燃えていた。

東日本新人王トーナメントの決勝戦は6回戦で行われることが多い。
なぜならトーナメントを勝ち進んでいく過程ですでに4勝以上している選手も多いからだ。
その時の試合も当然6回戦で行われた。
初めての6回戦ということで最初に感じた不安はスタミナだったが
「もうそんなこと言ってる場合じゃない!」と自分に喝を入れた。
とにかく勝って人生逆転への道を突き進むんだという思いが私の原動力となっていた。

試合が始まり2度も戦ったことがある者同士だから戦い方は初見とは全く違った。
再び戦う事となったこのヘタクソ同士の戦いは結局お互いに決め手に欠ける展開が続き結局また勝敗は判定に委ねられた。
運命の判定が下される瞬間がやってきた。
勝者「鈴木!」のコールを聞いた時本当に嬉しかった。
「これでまた、人生逆転への道を進める!」と心の中でガッツポーズ。
そして初めての6回戦を最終ラウンドまで戦い抜くことができたのは多少なりとも自信になった。

こうしていよいよ西日本新人王との全日本王座決定戦へとたどり着いたのだがその先にはまたとてつもない試練にぶち当たる事をこの時はまだ知らい。

続く

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