那須川天心選手がキックボクシングからボクシングへの転向を発表し2月にはボクシングの練習を公開しました。
その模様と元WBAミドル級王者の村田諒太氏との対談をPrime Videoで配信しておりまして視聴いたしましたのでそれについて書こうと思います。
那須川天心選手のボクシング転向の背景
那須川天心選手はキックボクシング界で無敗を誇りその強さとスタイルは多くの人に注目されています。しかし那須川選手は
「キックボクシングのキャリアは全く捨てて関係ないと思っていたんですけど会見をやったときにテレビでもニュースでも報道されて『うわ!マジか?』みたいな『ちょー期待されてんじゃん』みたいな感じがあったので負けられないなという思いはさらにそこで強くなったんですけど。」
と話しておりました。
私は彼とは逆にボクシングからキックボクシングへ転向するときには当時人気絶頂であった「K-1」であったこともありやはり会見の模様などもテレビで放送されたりとボクシングとは逆の華やかさだったことを覚えております。
そして那須川選手と同じように「ボクシングのキャリアなんか関係ない」と思ってそう話しキックボクシングに挑んだのですが長い間勝つことができず誹謗中傷をあびまくりました。
そしてその会見で那須川選手は
「今回の試合はボクシングからの果し状だと思っているんで。しっかりと僕が覚悟をもってボクシングと戦おうと思っているんで。」
と話しておりました。
ボクシングからの果し状…?
この発言に対しては深堀りされていなっかったのでよく真意はわかりません。
「アンチも多いわけじゃあないですか?」
との問いに那須川選手は
「アンチから言われなくなったら終わりだなとも思うしアンチはボクシング度も成功するのを信じたくないんじゃあないですか?だから言うんだと思うんですけどね。」
と話しさらに
「アンチからの声は気にするのか?」
という質問に
「気にならない。するしないとかではなくて気にならないです。全く。」
と答えておりました。そして一言
「リアルで生きてますから。」「僕で面白がってくれたらいい。」
と一蹴。強いですね。笑
練習の様子
那須川選手は2月中旬にボクシングの練習を公開しました。
シューズにもすっかり慣れてきたようで「ない方が違和感を感じる」のような感じのことも話しておりました。
パンチの精度を上げるため日々トレーニングを重ねているようで現在の那須川選手は私の目からみても「ボクシングのパンチ」を違和感なくを繰り出しておりました。
村田諒太との対談
そして村田諒太氏が帝拳ジムへ来て対談となるのですがまずはじめに誰もが気になる質問
「なんでボクシングを?」
それに対して那須川選手は
「単純に自分がどこまでいけるか挑戦したい。だけですかね。」
と話しさらに
「ここで勝ってゆくことによって自分の言っていることの説得力が増すのかなと。それだけですね。」
と話しておりました。
ボクシングのトレーニングをはじめて何が変わったかを聞かれると「ステップ」「間合いの取り方」「時間の使い方」が変わったと話しておりました。そして
「キックだと3分3ラウンドを全力で1ラウンド1ラウンドポイント取らなきゃいけないっていうのもあるし。」
と話しさらに
「長いラウンドのスパーリングもやってるの?」
と聞かれると
「最長で6ラウンドしかやったことないんすけど今までは3ラウンドやってすごい疲れてたんですけどそこまで疲れなくなった。」
とキックボクシング時代の3ラウンドの戦いから少々長い6ラウンドでも疲れなくなってきたとトレーニングの成果を話しておりました。
村田諒太の思い
「失うものが那須川君にとっては多い。なんだったら国民の何割かはあいつ負けたら面白いなみたいな。それを期待しているのよ。重圧感じない?」
という村田氏からの質問に
「重圧は感じない。前回の東京ドームの試合の時もそこまで緊張もしてなかったんであれ乗り越えたらなんか大丈夫なんじゃないかなっていう気持ちはあります。」
とのこと。
あの試合は本当すごかったですし大会自体の規模もすごかった。しかしたくさんの試練を乗り越えてきたからこそそこにたどり着いたのだと思うのでプレッシャーに打ち勝てるだけのメンタルや経験値はかなりのものだと思えます。
ここで村田氏が自分の思いを話しました。
「俺が期待してるのは那須川君の持ってるファン層ってボクシング界にはいないと思ってる。キックの世界って若い子たちがファン層で逆に言うとボクシングのファン層ってちょっと年齢が高い。そのあたりなんか引っ張っていって俺がボクシング界を変えるんだみたいな意気込みは?」
と自分の思いと共に那須川選手に問いかけると
「変るっていうのも多少あるんですけど本当にいろんなファンの人に見てもらうっていういいきっかけにもなるだろうし僕の姿を見て格闘技じゃなくてもなにか始めるとか前向きになってほしいなっていうのは常にあります。」
と答えました。素晴らしい考えだと思います。自分の格闘技のパフォーマンスでファンを楽しませられないから悪目立ちをして知名度を上げようとする格闘家とは違いますね。
デビュー戦について
ボクシングデビュー戦の相手与那覇勇気選手について研究などをしているのか聞かれると
「だいたいこういうパンチが来るなとかそのぐらいですね。キックの時からそのくらいでこうしたらこうしようとかっていうのではなく自分の動きを高めるプラスこういう感じで来るんだろうなとかっていうそのぐらいですね」
と答えておりました。そして村田氏は
「すごく冒険的ないい対戦相手だと思う。日本ランカーだからそこで実力差を見せて勝てばボクサーとしての評価っていうのもしっかり確立したものになると思うから。海外の選手でいくら戦績だけ良かったってなにか言われるじゃない。絶対ここは日本人だろうと思っていた。そういった意味で日本人の相手というのはすごい良かったと思う。」
と話しそれに対して那須川選手は
「自分の中でも良い相手と戦えて嬉しい。」
と話しておりました。自身のほどを聞かれると
「自信はありますね。やってやるぞっていうのしかない。」
と力強く答えておりました。そして
「KOを見せたいなって思いますしそこはやっぱデビューでこういう立場なので絶対狙っていかないとなっていうのはあります。」
と倒しにいく意欲もみせてておりました。
まとめ
キックボクシング時代から観てきて好きな選手の1人でもある那須川天心選手。キックボクシングを続けていたとしても観続けていたとことでしょう。
しかしキックボクシングからMMAへ転向をしてゆく選手が多いなか私の古巣でもあるボクシングへ転向してくれたことが嬉しいですしキックボクシングとは違う動きの那須川選手を観るのがとても楽しみです。
必ず結果を出してくれるのではないかと期待しております。
4月8日有明アリーナ観戦に行きます。
常時全力 気楽にいこうぜ
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