世界バンタム級3団体統一王者の井上尚弥選手が井岡一翔選手への想いを話しそれを聞いた井岡選手が少々エキサイトした発言をした様です。
今年1月に井上選手が井岡選手との対戦をほのめかすような発言をしました。
しかしあくまで井岡選手がバンタム級に階級を上げる事が条件での提案だった様ですが実はその直後に井岡選手のボクシングスタイルについても話していた様です。
昨年大みそかに行われた井岡選手と福永選手の試合を見た井上選手は
「大晦日の試合見てましたよ。自分とはボクシングに向き合う気持ちが違うというのが率直な感想です。技術とかは高く評価してますけど。『見たくなければ見なくていい』という発言も。人それぞれのボクシングに向き合う気持ちもありますが」とのこと。
井上選手はKO決着にこだわっているようでリスクを負わず勝負に徹する井岡と選手は相容れないというボクシング観の違いを表す様な感じだった様です。
今回のニエテス選手との試合の1週間前にこの井上選手の発言を井岡選手に伝えると
「全然、知りませんでした」とのこと
そして普段は穏やかな口調の井岡選手ですが少々エキサイトして
「ボクシングが好きな人がどう自分を評価するかは勝手ですけど発信力のある人が発信できる場で誰かをどうこう言う事ではないと僕は思っている。だから僕は今この場で彼のことをどうこう言わない。ただ一つ言えるのは僕のことを彼に評価されたくない。僕のボクシングを彼にどうこう言われる筋合いはないっていうのが率直な意見ですね」とのこと。
井岡選手は自分のボクシングスタイルに譲れぬプライドをお持ちの様です。
さらに
「変な意味ではなくホントに彼に興味がないんです。まあ格闘技ならではの話題だとは思いますが例えば野球でいうと大谷(翔平)君とマエケン(前田健太)はどっちがうまいか? そういう比較って意味がないですよね。彼(井上)は彼でやるべきことをやっていてそこはリスペクトしているし素晴らしいと思いますけど僕が目指している先に彼の存在は全くないので」とのこと。
さらに
「現時点で階級が一緒でもないし現実味のないことを掘り下げて表面的にメディアに流してもファンはガッカリするだけ」とのこと。
今の井岡選手の目標としては階級を上げて王座を狙うより現在の階級で王座統一をしたいという事なのかも知れませんね。
そして自身のボクシングについては
「自分のベースが完成されつつある」「もっと強くなれると思う」とのこと。
井上選手とのボクシングスタイルの違いについては
「人それぞれスタイルがある」とも話していた様です。
以前井岡選手と対戦経験のある元3階級制覇王者の八重樫東氏は
「手堅くミスをしない完璧主義で井上尚弥がいて彼のようなタイプもいるからボクシングは面白い」とのこと。
私も本当にその通りだと思います。
現在いる日本人の世界チャンピオンの中でも群を抜いて強いと思える両者の戦いを観てみたい気持ちはありますがお互いが「違う」と発言してそれぞれの目指す道を進むという事を明確にしている事は本当に凄い事ですし尊敬します。
今後の両者のボクシングを観るのが本当に楽しみです。
常時全力
気楽にいこうぜ
鈴木悟のボクシング&格闘技チャンネル
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